2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あまりに文学的な男の子たち

ハラキリさんは電話よりも どちらかというとメール派な人で

ハト派というよりはタカ派の人なんですけども

先日、帽子男にお誘いのメールを二通ほど送ったわけですよ


ハラキリ→帽子男

「今度さ、物まねパブでナース軍団と合コンがあるんだけど

参加どう?」



帽子男→ハラキリ

「物まねかぁ・・・物まねってすごく嫌いなんだよね

いや、させられることがね」




あれ?これはどういう意味なのかな?

遠まわしにNOって言ってるのかな?

そこを汲み取ってあげるのが日本人的?


ハラキリ→帽子男

「で、結局行くの?行かないの?」



帽子男→ハラキリ

「参加します」



3月10日


ハラキリ→帽子男

「3月22日にさ、リベンジナース花見大会をしようかな

って思ってるんだけど、船橋近辺でそういう場所ってあるかな?

参加どう?」



帽子男→ハラキリ

「花かぁ・・・花なんてずっと見てないなぁ・・

東京で花なんて見れる場所あんのかなぁ~」




あれ?

あれ?

これは あれかな、遠まわしに東京で花なんか見たくないって

そういう意味なのかな?

それを汲み取ってあげるのが この国に生まれたものの使命?


ハラキリ→帽子男

「で、結局、行くの?行かないの?」


帽子男→ハラキリ

「イキマス、イカセマス」



いやぁ、出会い系サイトのサクラの人かと思ったよ~

結論でるまでにどんだけポイント削るねん、と笑


で、このときに思い出したのが

ハマチャンとおっちょの話



ハマちゃんとおっちょは地元で「雑音隊」という

アコースティックユニットを組んでて

まぁ、どちらかというと おっちょのほうが

熱心だったわけですわ


で、そんなおっちょがある日

俺にぽろっと言うわけです


「ハマちゃんによぉ、いくらメールしても

なかなか返ってこんでかいよぉ。

来週の月曜に練習すっやてメールしたらよ

2,3日たってかい、運がいいときは返事がくっちゃけど

落ち葉と僕


それは 寒いというだけではなくて

枯れて 枯れて・・そう 枯れている



みたいな謎のポエムが返ってくっとよね!

でよ、俺が「結局練習は来っと?来んと?」

ていうとよ

もう、それっきり

返事なしよ」


そうつぶやいたおっちょの

あの寂しそうな顔を 俺はいまでも覚えている・・・



それともうひとり

メールといえば 忘れてはいけないのがごんちゃん


ある日、少年ハラキリはごんちゃんにメールをしたわけです


ハラキリ→ごんちゃん


「今度、ボンベルタの上んとこで

レコードフェスティバルみたいなヤツのバイトをすっことになったかいよ

ヒマやったら遊びに来てよ

まぁ、ごんちゃんの好きな邦楽とか

あるかわからんけど・・


ここでバイトしちょったらよ

昨日、なんか、宮崎でパンクを盛り上げるんだ

っていう皮ジャンの人が来てかいよ

いっぱいしゃべったっちゃけん

なかなかおもしれかったよ

やっぱ皆 いいバンドは外にでていくかい

じゃかいこそ、宮崎でがんばりてぇとと


ごんちゃんも遊びに来たらよ

そういう人ともしゃべれるかもしれんしよ

ごんちゃんの音楽も 聴いてみてもらったら?」


ごんちゃん→ハラキリ


「今度、ボンベルタの上んとこで

レコードフェスティバルみたいなヤツのバイトをすっことになったかいよ

ヒマやったら遊びに来てよ

まぁ、ごんちゃんの好きな邦楽とか

あるかわからんけど・・


ここでバイトしちょったらよ

昨日、なんか、宮崎でパンクを盛り上げるんだ

っていう皮ジャンの人が来てかいよ

いっぱいしゃべったっちゃけん

なかなかおもしれかったよ

やっぱ皆 いいバンドは外にでていくかい

じゃかいこそ、宮崎でがんばりてぇとと


ごんちゃんも遊びに来たらよ

そういう人ともしゃべれるかもしれんしよ

ごんちゃんの音楽も 聴いてみてもらったら?


ほんとぅ!!



まずね、自分が送ったメールの文章を

そのまま引用して返事されるのって

マジで恥ずかしいじゃないですか


で、携帯で一生懸命自分の文章を読んで(引用して返すくらいだから、再び読んだほうが話がつながるのだろうな、と推測し、恥ずかしいながらももう一度自分の文章を読む)

最後にたどりついたと思ったら


ほんとぅ!!というね

ごんちゃんお気に入りの一言ギャグだけなんですよね


まだガキだった俺は真剣に


パケ代返せ、このヤロー

て思ってたのを覚えてる笑


その後も、毎回ごんちゃんは

俺の文章を全部引用して返すうえに

返事が無意味なものばっかりなので


だんだんメールしなくなりましたとさ

めでたし、めでたし


theme : 日記
genre : 日記

ほっかいろ

俺の弟はめちゃくちゃシャイなあんちくしょーなんですが

日本語もまともに人としゃべれず、ましてや英語なんてとんでもない、という彼がですね

海外旅行をしようと思い立ったわけですよ


で、俺のいとこがドイツに住んでいるので

ドイツに行こうということになりまして


で、どうせくるならほっかいろを持ってきてよ、というお土産のリクエストが

ドイツのいとこから弟にあったらしいんですね


なんでも外国にはほっかいろっていうのがないんだって


で、弟はお世話になるから、と

大量のほっかいろをもって ドイツへと旅立ったわけなんですが


ドイツの飛行場で



おい、きさま

なんだ、この白い袋に入った大量の粉末は?

こっちは赤外線で全部見えているんだぞ



と止められたらしいです



弟はもちろん何を言われているのかわからず、テンパって


ノーノー、それは熱くなるヤツ


とカタコトの英語で必死に説明



あっ、あつくなるヤツ、だとぉおおお!!


と軍人(俺の頭の中ではガイル少佐みたいなやつが税関やってる、ちょー怖い)




イエス、俺、それ、使う

俺の身体、熱くなる

オォケェイ?




きっ、きさま


自分が何を言っているのかわかっているのかぁ!!

オォケェイなわけがなかろうがっ!!




イェース、それ、すごい!

それ使う、外、寒くない

冬でも、外、寒くない





くぅ、きっ、きさま

そんなものを堂々と

こんなに大量に持ち込もうとしてたってのかぁ!!?



違う違う、俺、じゃない

俺のいとこ、これ、ほしい

だから、俺、もって行く




なっ、なんて正直なヤツなんだ!!

そこまでしゃべって、組織としておまえは大丈夫なの?





と、税関が言ったとかいわなかったとか



その後、一時間ほど時間をかけて取り調べを受け

無事、ほっかいろは税関を通過したらしいです


ほっかいろっていう概念がないうえに、言葉が通じないとなると

なかなか大変ですよね



まぁ俺は、あのシャイなあんちくしょーがどんなかおでテンパったのか

想像するだけで、かなり楽しめましたけども

theme : 日記
genre : 日記

胸の真ん中に穴をあけて 夜があける

彼女こそが・・・今世紀最後の白い花


僕は このヨゴレだらけの世界で

とうとう見つけたんだ


ただひとつ

本当に純粋な・・・白いものを




今、僕は・・・その白い花に

くちづける・・


僕は・・・許されたのだ




受け入れてもらえるなんて

思ってもいなかった


だめもとで放った愛の言葉・・


それが・・・奇跡を産んだ



僕は、彼女の白いブラウスに手をかけると

それを、そっと脱がす


彼女も・・・僕の行為を手伝ってくれる



徐々にあらわれる

彼女の・・・白い肌



そして、僕の手は

上半身から下半身へ


ゆっくり・・・進んでいく


うなじ

乳房をへて


おなかをたどり


そして





ジョリッ



謎の違和感・・・


思わず僕は視線を


彼女の秘部へと向ける・・・




僕の視線をうけて

恥じらいながら・・・答える彼女




剃られちゃったの・・・てへっ






あるべきものがそこになく

いない男の影がそこにあった・・・



うぉおおおおおお!!


僕の中のニーチェが叫び続ける




神は死んだっ!!

神は死んだっ!!





しかし・・・まだ

このときの僕は知らなかったんだ



そのあと 愛した全ての女性から

ことごとく



「無理やりお尻の穴にいれられそうになった話」

きかされるハメになろうとは・・・


世界はすでに真っ黒で

手あかまみれだった

theme : 日記
genre : 日記

だめんずタクマ

A組の松野と D組の中村がつきあっているらしい

体育館の裏で二人がキスをしているのを

見たやつがいるんだそうだ


なんだろ、どこでこんなに差がついたのかな

同じ年月を生きてきて 松野はすでに

テレビでしか見たことがないキスとやらをしていて

かたや俺様は 女子とまともにしゃべったことすらなく

俺の近くに来る女子は皆 腕組みをする始末だ(親友のカズヒロまで、こないだ俺の前で腕組みをしやがったので

その腕を手刀でたたきおとしたところ

「俺が腕組みするのは、おまえの前でだけだよ!」とかいいやがった、ファック!)


そんな俺様でもきっと 大学に行けば

自然と彼女とかできるんじゃないかな、と、すげー思ってる


その根拠は、だめんずウォーカーだ


あの漫画を読んだときの衝撃は、すごいものだった!


世の中には、だめな男しか愛せない女がいるだなんて・・・

そんな、おいどんのために生まれてきたようなオナゴが

本当におわはるとですかっ!!先生っ!!

買い占めたい!パーを全部買い占めたいっ!!



実際、だめんずウォーカーには勇気の鈴がリリンリンなエピソードが満載だ!

こっ、こんなウンコな男でも 女の子とつきあえたうえに

つきあうってことは、エッチして、キスももちろんして、

そのうえ

金をみつがせられるってのかぁ!!


ハゲでデブな男が こんな綺麗な女の人に愛されているなんて・・・

俺は生まれてはじめて、この世界を素敵だな、と思った

(五年後、タクマが生まれて初めての合コンを

なぜかお笑い芸人の卵(全員オンナ)達とやることになり

そのなかの一人がのちにだめんずうぉーかーに出演した際に

まごうことなきブスであった彼女が、漫画のなかではすげー美人として描かれている様を見て

作者がいかに女の子ばかりをかわいく書き

男はありのままに書いているかを知ることになるのだが

それはまた別のお話)


かしこい俺様はとっくに知っている

俺の人生は そんなにたいしたものにはならないだろう、と

少なくとも、仕事をバリバリやって活躍するってのは、ない

俺が知っている物語は、30年間働いた会社が

突然の成果主義でリストラ、自殺とか

働きすぎて過労死とか、そんなんばっかだからだ

俺は 仕事をしたくないと17歳にして思っているし

これからも一生思い続けるであろう確信がある!


だめんずうぉーかーにでてくる男は だいたい仕事をしない

仕事をしない=だめんずへの近道


つまり、俺様はだめんずにもっとも近い男 間違いなしなのだ!

今も、そしてこれからもっ!

俺はなんとか仕事をしないで生きていける方法を探し続けるだろうからっ!

夢をあきらめない力、それを才能と呼ぶのだからっ!



将来の俺は その日、初めて彼女の家に遊びに行った

すると 彼女の家の本棚に

だめんずうぉーかーが全巻もれなくそろっているのを目撃する

彼女は微笑みながら

「私、漫画ってあんまり読まないんだけど、これだけは、大好きなんだよねぇ」

という

そのころの俺は、一応は就職していて、いまだに部屋は片付けられないものの

それなりに 人並みにやっていこうと努力していたところだった

しかし、彼女は俺を


「キターーッ!この人、間違いなくだめんずだわっ!」

という目で選んでいたんだ・・・と将来の俺は推測する


「私の彼氏、マジだめんずでさぁ

まだ打ち明けないけど、きっと借金とかすごいあると思うのよね~

それを思うと、なんだか私、わくわくしてきちゃってぇ」


とガストで友達4人に話す彼女の笑顔が見えて、ヘコむ将来の俺


将来の俺は、未来の誰かの本棚の前で立ち尽くすことだろう

自分と同じ漫画を 彼女も好きだった、ということに

まったく別の意味を見出して・・・


彼女はそんな俺の気配にはまったく気づかず

「コーヒーがいい?それともお茶?紅茶もあるけど」

などと悠長なことを言ってくる

将来の俺は「今の俺の気分にぴったりな 激ニガ~の無糖ブラックコーヒーをたのむぜ!!だんなぁ!」と思いながら

彼女の質問に「コーヒー」と精一杯の強がりで答えるだろう

「コーヒー」という言葉を口にするだけでへとへとになりそうなほど

将来の俺は心の旅で忙しい


そして、将来の俺は考える

ここで彼女に

「・・・俺のこと、だめんずだと思ってるの?」

とたずねるかどうか、を・・・


しかし、そんなことをたずねたところで、

もちろん彼女は


「そんなこと、全然思ってないよぉ。

タクマくんはちゃんとした素敵な人じゃない」

と答えるだろうことはわかりきっている、予定調和みたいな問答だ


しかし、俺はその言葉を鵜呑みにはできない

だったら質問なんか最初からしないほうがいいんじゃ・・・


そこで突然ピンときて 将来の俺は

まったく別の発想を持つ


はっ!もしかして

彼女の前の彼氏は、だめんずだったんじゃないか?



その考えは恐ろしい破壊力で将来の俺の頭を殴りつける


こっ、この女は、

俺の前にだめ男にみつぎまくって

そのうえで 捨てられた女なんだ!

その男のかわりとして 

俺を選んだだけなんだ!



彼女はそんな俺の気持ちにはまったく気づくことなく、なんか、いろいろしてる

よくわかんないけど、台所とかでいろいろしていて、まったく気づいていない

しかし、将来の俺は その考えに立ち尽くす


ちょうど今、出会ってもいない女の子の部屋の本棚に

だめんずうぉーかーがあったら・・・という考えに

いたく傷ついている今の俺と同じように、だ


将来の俺はいろんなことを考え始める


もしかして・・・この女は

俺に殴ってほしい、とか思ってるんじゃなかろうか?



俺のだめさ具合じゃ、前の彼氏には遠くおよばなくて

やっぱ この人じゃあダメねぇ・・・と

物足りなさを感じているんじゃ・・


「もしかして・・・俺のだめさ具合が

ちょっと物足りないの?」



とたずねたら、彼女は


「ううん、タクマくんは全然ダメなんかじゃない!

私、前の彼氏にずいぶんひどい目にあってきたから

今度はちゃんとした人を選ぼうと思ってて

それでタクマくんに選んだんだよ、実はね、前の彼氏との間に赤ちゃんが・・・」


そこから始まる前の彼氏のひどいこと話をききながら

俺は彼女を心のそこからかわいそうだ、と思う


しかし、目の前の棚にはだめんずうぉーかーがぎっしりと並んでいて

それらが

「その女は、そういいながらも

そういうのが好きなんだよ」


と俺に語りかけてくる


俺は彼女の話に完全には同情できなくなってきて

なんか、コーヒーのおかわりをいれてくれている彼女の後ろにまわって

ちょっと軽めにおしりとか叩いてみたりして

彼女に「?」て目で見られる

俺は恥ずかしくなって、なんか、タバコとか吸い出しちゃうんだろう


俺は、将来の俺について考えるだけで

すごく深くきずついた・・・

せっかく彼女ができたのにな、と

できてもいない彼女について、深く落ち込みながら

とぼとぼと堤防を一人、歩いて帰る俺様だった


帰りに、ハンターハンター立ち読みして帰ろう、と思った

theme : ひとりごと
genre : 日記

ブログ内検索
RSSフィード
リンク