ハラキリロマン（笑）

「はい、では今日はよろしくおねがいします」


「いえいえ、こちらこそ、ハイ」


「まず、幼少時代のお話から、きいていきたいと思います、ハラキリさんはどんな子供でしたか？」


「いやぁ、まぁ、普通の子供だったんじゃないですかねぇ、はい」


「ん～、じゃあ、学校は好きでしたか？」


「いやぁ、あまり好きではなかったですねぇ」


「よし、学校はキライだった、と」


ーー中略ーー

「一人暮らしのときは・・そうですねぇ、

家で本ばっか読んでましたねぇ」


「おぉ、家で本ばっかり読んでた

キターーーっ！いいですよぉ、てことは

あまり友達はおらず、家で本ばかりを読んでいた

が、特にそれをさびしいと思ったこともないと

こういうわけですね」


「はぁ、まぁ、別に友達がいなかったってわけじゃないんですけど

皆、高円寺とかに住んでて　自分は千葉だったもんで」


「ほう、じゃあこうしましょう

「友達はあまりいなかった」ではなく

堂々と友達と呼べる人間はあまりいなかった

でも　本と音楽さえあれば生きていけたと

こういうわけですね！？」


「あぁ、まぁ、そんな感じっすかね」


ーー２時間後ーー

「おぉ、お疲れー

どうだった？ロッキンジャパンのインタビュー

緊張したか？なぁ」


「いやぁ、なんか、俺ってすげぇ人生送ってきたんだな

やっぱ俺はなるべくしてミュージシャンになったんだ

って　やっと気づいたよ　うん

やっぱさ　俺の人生はおまえらなんかとは　レベルが違うわ　うん

幾多の悲しい出来事があってさ　それで　いま

こうしているんだもんなぁ

やっぱ　俺ってアーティストだな　って

ほんと　そう思ったよ　うん


おまえもさ　そろそろ

俺に対して　敬語使ったほうがいんじゃね？」


「うわぁ、完璧カン違いしちゃったやん

ロッキンジャパン怖っ！」