家にソファがあるんですよ
黒いソファなんですよ
「おい!お前黒いな!」
とソファに話しかけると、ソファは俺を無視するんですよ
すると俺は不安になるんですよ
(あれっ あのソファ もしかして俺のこと嫌いなのかな もうかれこれ2年近く俺の部屋にいて で 話しかけたのは今日が初めてなんだけど でも無視してきた
…2年も一緒にいるのに それなりの信頼関係が自然に築きあげられているはずなのに それでも俺を無視するってことは 奴(黒ソファ)は俺のこと 大嫌いなのかな 俺は 人間は愚か 無機物の黒ソファにすら相手にされないほどの存在価値しかない人間なのかな マジで?)
「ううううう」
うめく俺
「あああああ!」
叫ぶ俺
「ただのソファーのくせに 合皮とスポンジと あとたぶんなんか形をちゃんとさせるための枠みたいなものとを組み合わせただけの存在に過ぎないくせに!おらっ」
ぼすっ
蹴る俺
「長所なんか 座りごこちがいいところくらいしかないくせに!おらっ」
ぼふっ
座る俺
「ああ~ええ座りごこちや~ふかふかや~といってやわらか過ぎず硬すぎず、まるで最高級のお お おっぱいみたいなさわり心地の座りごこちや(童貞)!」
さわさわさわ
肘掛けのところをなでる俺
「こんなに俺を気持ちよくさせて こんなに俺に絶頂気分を味合わせて それでも俺を嫌いなんてこと あるはずあるか! 俺は認めないぞ こんなに気持ちいいお前が 俺のこと嫌いなわけあるか うへへ うへ」
ぺろぺろ
背もたれをなめる俺
「ああ~おいしい うまいで! 最高や!お前はさわり心地も味も最高や!この 最高級の黒い女め!」
どっ
ぶしゅうう
しゃー
↑
ソファーから日本刀が飛び出て 俺の尻から進入し腸を切り裂き胃を突き破り 肝臓を破壊し横隔膜に穴を開け 心臓を貫き食道をするすると直進し そして最後にのどちんこを5ミリ切断し 開いた口から剣先がぴゅっと出た
ソファーとは言え怒らすと怖いなと思いました
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genre : ライフ