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サプリメント 未来のカタチ

サプリメントがわりと好きだ。

というか、男の一人暮らしにとっては必需品だと思う。

コンビニの廃棄弁当ばっか食って暮らしてると、

すぐに口内炎ができたりするし


なので 基本的にはサプリメントは

ビタミン(野菜食わないから)

DHA(魚食わないから。頭よくなりてぇし

カルシウム(乳糖不耐だから。

私にとって牛乳はゲリのもとにすぎない)


を中心に、処方している。




俺の知り合いは、たっかいサプリメントをネットで買って毎日飲み続け

暮らす。

紙コップみたいなやつに「一日分の栄養」が小分けされていて、

彼はそれを


これが俺のメインディッシュさ


と言って起きぬけ

ごく、ごく、ごく、と


20粒





赤、黄色、白などさまざまな原色が入り乱れたそのカップの中身は




熱帯雨林に住む毒をもった生物たちを連想させ




とてもじゃないが食欲はそそらんだろ



といった一品






あれを「メインディッシュ」とよぶとは・・おぞましい




これが21世紀型スタイリッシュな朝食のカタチなのか・・





さて、サプリメントなんて、

ほんと近未来みたいな便利な世界になったもんじゃわい


と昔から生きている人は思うことだろう

だいこんのためにおっかさんのたんものを売って暮らしていたころからは 

まさに想像もできない進歩(・・いいよね、進歩って言い切っちゃ

って・・?)



やはり抵抗感もあって、昔の人はサプリメントなんかほとんど飲まない

んじゃないかな

もしくは、飲んでも薬感覚で病気になったときとか


そのくらいのはやさで 人間を置いてけぼりにするくらいのはやさで

発展してきたサプリメント業界

まだまだこの先もありそうです

ちょっと 想像してみましょう




ほわほわほわわぁああん







近未来、これからどんどんサプリメント業界も発展し

需要と供給の仕組みにのっとって

次々に夢のようなサプリメントがうまれてくる






そう、僕は待ってる





僕は待ってるんだよ





あの夢のサプリメント










仙豆の登場を!







十粒いりで一万くらいにまで値下がりしたら買おう






最初は夢の薬として闇で何億って金で取引されるだろうから


まぁそのへんの時期には怪我をしないように気をつけて暮らし






お手ごろ価格で 一般にまで浸透してきたら買う







満を持して買う





救急隊員「いやぁ、仙豆のおかげでこちとら商売あがったりですよぉ、ははっ。まぁいいことなんですけどね」




そうやって仙豆がだいぶ世間に浸透してきたころ







ある事件が起こった。






貧富の差が広がる日本で 二極化を象徴するような あの事件が・・










仙豆が買えなかったために死んでしまった小さな女の子





あのくらいの怪我、仙豆さえあれば・・・ううっ







救急隊員「たしかに、仙豆の普及によって、われわれの間でもあぁいう外科的なでかい事件を扱うことがめっきりへっちゃいましたからね、あんまり大きな声じゃいえませんけど、今回のようなことがあった場合に、以前のような適切な応急処置ができる人材は、今の救急にはほとんどいませんよ。昔かたぎの人たちは仙豆の
普及にともなって俺たちの時代は終わったと言って去っていっちゃいましたからね」

二円で救える命があります


全日本仙豆募金協同組合

theme : ひとりごと
genre : 日記

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