ハラキリロマン（笑）

先生「どうもどうも　こんにちわ（以下、形式的なあいさつが続く、略）

で、

どうですか　たかしくんのほうは？」


父「いやぁ、ちょっと　まだ　学校のほうへ行けるような感じでは・・」


先生「そうですか・・・あの、ちなみに今日は、

わたしがたかしくんと会ったりすることは」


父「断じて許すわけにはいきません！！

先生ね、わたし、たかしから聞いたんですよ



先生の目を見ると、石になるらしいじゃないですか！




もうね、たかし、それが怖くって怖くって

とても学校になんて行けないって・・」


先生「え？わ、わたしのせいだっていってるんですか？たかしくん

あ、あれ？ま、まさか　お父さんまで　そんなこと　信じてるわけじゃないですよね？

なんで、さっきから一度もわたしの目を見ないのかなぁ、

って不思議だったんですけども」


父「いっ、いやいや、まさか　大の大人がそんな　ねぇ

ただ　まぁ　なんといいますか

君子危うきに近寄らずという言葉があるように

見ないですむなら　ね　

そんなもん

見ないほうがマシじゃないですか　ね」


先生「いっ、いやいや　お父さん

そもそもたかしくんだって

わたしの授業をこれまでずっと受けてきて

なんともなかったじゃないですか

ねぇ　それともなんですか

もうたかしくんは石になっちゃってるんですか？」


父「いっ、いや　先生

たかしが言うには

身体の内側から徐々に徐々に石になりはじめてる

ヤツの能力はそういうタイプなんだ

って


いやね　わたしだって　そんなの　子供の与太話だとは思いますよ

ただね　わたしのこれまでの小さな生き方を貫くとすれば

めんどうなことが起きる可能性が

ちょっとでもあるようなところには

近寄らないほうがいいんですよ


なによりね

わたしは　いままでに二度ほど


尿管結石になっているんでね


息子にあんな苦しみを味あわせたくない

身体のなかに石ができるのなんて

わたし一人でじゅうぶんだ　と

そう思っているわけです」


先生「ははっ、じゃあなんですか

わたしの目を見ると尿管結石ができる　と？

そんなバカな話がありますか

そもそもあれは　石ではなくて・・あれ、お父さん？」


父「いやいや、ホント、勘弁してください

まだまだ　わたしが養っていかないといけないんです

こんなところで　石にされて　わたしの家族はどうなるんですか？

もう尿管結石もイヤだし


本当だったらね　アンタなんか　




鏡の盾とか使って

退治したいくらいなんだ！




で、でも　こ、こわいから　さ


とりあえず茶菓子だして　座ってるけど


ホント　女房もこわがってね

今　たかしをつれて実家に帰ってるんですよ

だから　どうか　今日のところは　おひきとりをぉ

メデューサさまぁ！！」

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