2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キャプテンたくま

今日俺様はおじさん達と寿司を食いに行く

寿司はいい!!このタクマ様の複雑に入り組んだ脳回路を

有無をいわさずかけぬけるあの幸福感!

「トロはね、油がのってトロっとしてるからトロっていうんだよ☆」

とかバカみたいに饒舌にしゃべってしまうようなとろとろ感っ!

思わずこのタクマ様を

ただの一高校生に戻しやがるあのおいしさっ!

「でもね、そんなに大人気なトロも、昔は食べずに捨てられていたんだよ」

とかトリビアを普通にかましちゃうくらい、俺の心を無防備にしてしまう

あぁ・・・海の恵みよ・・・あぁ、ありがとう


そんなわけで、俺は今、親戚のおじさん達とワゴン車で築地へ向かっている

正直、このおじさん達のキャラは苦手だけれど(いまどきインターネットをしたことがない人間なんて

話があうわけがねぇ)

でも、まぁ寿司のためだ、我慢してやろう

どうせ、車でDSしてりゃあ築地につくんだ


そんな気持ちでやってきた俺だったが、予想外の渋滞による長時間の車内でのおじさんトーク

そしてなにより俺達は朝から何も食べていないことによる空腹感がすごい・・


いかん、いかんぞ、このままでは、お寿司の前に

ホメオスタシスが働いてしまうっ!

もしホメオスタシスが働いてしまったら

人間の身体の機能で せっかくのお寿司なのに

ちょっと食べただけでおなかがいっぱいになってしまうじゃないか!

せっかく築地まで行ったのに

ちょっと食べただけでお腹がいっぱいになってしまうなんて

ちょっとしか食べてないのにお腹がいっぱいになってしまうんだよ!

つまり、ちょっとしか食べれないってことなんだ!

せっかく築地に行ったのにお寿司がちょっとしか食べれなくって

ちょっと食べただけでお腹がいっぱいになってしまうんだよ!


しかも、まずいことに

このメンツのなかで、ホメオスタシスの存在を知っているであろう人物は

この一高校生にすぎない俺だけだ、ということ!

俺にしかこの危機を救えない、いや

おじさん達は、今、自分が危機的状況にいることにすら気付いていないんだ!

ホメオスタシスが体内で発動しようとしているってのに

それに気付いてさえいないなんて・・


いかん!俺がなんとかしないと・・

このままじゃあ このチームは全滅だぞ!

全員がわざわざ渋滞我慢して築地までいったのに

ちょっとしかお寿司食べれずに すぐ満腹になって帰る、なんてことになりかねない!

すげぇやべぇじゃん!ピンチじゃん!


俺しかいない・・・そうだ、俺がこの船のキャプテンだ!

俺が船を・・・俺が、

俺が皆を救うんだ


いつも、クラスでは日陰で、皆が手をあげたのを確認してから自分も手をあげていたタクマが

今、はじめて、リーダーシップに目覚めようとしていた


まずは、さりげないところから切り出そう

いきなり「ホメオスタシスがっ!」て言っても

絶対理解してもらえないに違いないからね


「おっ、おじさん、けっこうすごい渋滞だね

あとどのくらいかかりそうな感じかな?」


「おぉ、タク坊から話しかけてくるなんて珍しいなぁ

そうだな、まぁ、この調子だとあと二時間はかかるかもな~」


にっ、二時間もっ!

そんなにかかったら、完全にホメオスタシスが発動してしまうっ!(ような気がする、よくは知らないけど)


いかんな・・・思ってた以上に状況は危機的な、

いや、待てよ、逆に二時間はマシなのかもしれん


今、ここでコンビニかなんかでちょっとしたものを食べて

ホメオスタシスを抑制しておけば

二時間あれば、今ちょっと食べたぶんくらい消化して

築地に着くころにはまたちゃんとお腹がすくだろう・・


そうだ、完璧だ!

今、チームの全滅をふせぐためにはコンビニに行かなくてはならない!

この役立たずどもを 俺がコンビニへと導かなくては!

それが このチームで唯一知的に生まれついた このキャプテンタクマ様の使命だからだっ!


「じゃあさ、まだ二時間もかかるなら

どっかコンビニよって、おにぎりでもちょっと食べたほうがいいんじゃないかな?」


「ははっ!おいおい、きいたかよ、皆の衆!

タク坊は築地の寿司の前に、コンビニのおにぎりが食いてぇんだとよ!

殿がご乱心だぞ、であえ~であえ~」


「おいおい、わざわざ渋滞我慢して築地まで行って寿司食おうってのに

なんでコンビニのおにぎりなんだよ、え?

それじゃあおまえ、せっかくエロビデオ貸りてきたってのに

家にあるエロ本でぶっこくみてぇなもんじゃねぇか、ぶひゃひゃひゃ!

タク坊くれぇの年齢だと、毎日ちんぽいじってんだろ、おい

このちんぽ頭、えぇ?」


毎日ちんぽいじってんのも、ちんぽ頭もおまえの自己紹介のためのセリフだろうが、くそ!

くそっ、いかん、完全に悪い流れだぞ、こんなに使えないやつらだったとわっ!

しかしここはひとつ、キャプテンタクマ様がこの船を守るしかないんだ


「でもあれだな~、なんだかがっかりしちゃったなー今のセリフは

だっておじさん達はさ、築地の寿司とか、食ったことあるんだよ?

でもさ、タクマちゃんにさ、本当においしいお寿司を食べさしてあげたいって

その一心で今日、ここまでつれてきてあげてんのにさぁ

なんだよ、コンビニのおにぎりって

おじさん、がっくりきちゃった、もう」


「まぁなーツジさんの言うこともわかるよ

最近のコはさー、我慢っつーもんができねーからさ

ちょっとお腹がすいたらすぐコンビニとかさ、まったくねー

おいしいお寿司を腹いっぱい食べるために

あえてお腹を減らしておこう、みたいなさ

そういう考えがないわけよ、ね

いじめとかさ、登校拒否とかにしたってそうよ

いじめなんてさ、昔からあったわけじゃない

それがさ、ちょっとしたことですぐ自殺とかさ

騒ぎすぎなんだよね、我慢ができないコはさ

すぐなんでもさわいでさー」


「そうそう、俺らだって腹へりまくりなわけよ、タクマちゃん

朝からなーんも食ってねーわけだからさぁ

でも、うまい寿司を腹いっぱい食うためにさ

むしろ空腹を楽しむくらいの気持ちでいかないと・・

なんだってそうよ、タクマちゃん

イヤなしごとだってさ、それがあるから

おいしいごはんとか 休日を余計楽しめるわけでさ

そういうふうに考えていかないと・・・

すぐ引きこもりとか なっちゃだめなわけよ

タクマちゃん、お母さん心配してたよ

ネットとかわけわかんないのばっかやってて

あのコ、ひきこもりになるんじゃないかって」


クソババア、てめぇのパソコンセットアップしてやった恩を忘れやがって!

俺のことをそんなふうに思ってたのか・・

にしても、やばい、やばい流れだぞ!

俺はコンビニに行っておにぎり食べたいって言っただけなのに

世相を反映した何かだと結び付けられて、俺の全てを否定されつつある

コンビニでおにぎり食べたいって言っただけなのにっ!


「まったくねー、我慢ができないうえに、なんつーの?

最近のコはさ、人のことを考えてないよね

俺らがさー、せっかくおいしいお寿司食べさせてあげようと思って

つれてきてやったのにさぁ」


いやいや、ちょー考えてるって!

俺はキャプテンとして、このチームのために、チームの全滅を防ぐためにだね

コンビニ行きを提案したわけよ!

ダメだ、こうなったら、こいつらに説明して理解されるかどうかはわからんが

ホメオスタシスの説明から入るしかないっ!


「いや、違うんだよ、おじさん

人間はね、あんまりお腹が減りすぎるとホメオスタシスが働くんだ」


「あぁ、おじさんそれ知ってる!サイゼリアか!サイゼリアだろ、な?

うちのガキもさー、いっつもサイゼリア行ってんだよなぁ

中高生ってサイゼリア好きだよなー九州で言うところのジョイフルな

でもお寿司よりサイゼリアってのもなぁ・・・あれだろ

ミラノ風ホメオスタシスが食べてーんだろ?

まぁでもわかるよ、あれうまいもんな

おじさんもよく食べるよ、おじさんもあれ好きだからね

でもさ、せっかくだから、お寿司まで

ちょっと我慢しようじゃない、ね?タクマちゃん」


かぁー、なんだ、その全然わかってないくせに、理解ある父親風ドリアわっ!

いや、違うんだよ、ホメオスタシスっていうのはね


「あぁ、サイゼリアって言えばさ

こないだ、女子高生がさ、制服着たままだよ

平日の朝十時くらいに十人くらいでサイゼリア来てさ

「あ、喫煙で」とか言って、喫煙席でたばこ吸いまくっててさ

ちょっとどうかとおもったよねー」


「そりゃけしからんね!俺だったらその場で平手打ちして

脱がしてぶちこんでやるけどな、げへへ

やっぱさ、一度でいいから女子高生とヤってみてぇよな

女子校生じゃなくってさ、本物の女子高生とさぁ・・・

やっぱ違うんだろうなぁ、肌のはりとかさ

シャワーとかはじいちゃって」


「おいおい、ゲンさん、いくらなんでもそりゃ犯罪だろ!

せめて女子校生風おさわりパブみたいなトコにしときなって」


「あぁ、そうそう、おさわりパブっていえばさ、こないだ」


こうして、キャプテンタクマの努力もむなしく

船はシモネタトークへと面舵いっぱい切りまくり

道路はまったくすすまず、タクマのDSは二時間でレベルを2あげた

theme : 今日の出来事
genre : 日記

だめんずタクマ

A組の松野と D組の中村がつきあっているらしい

体育館の裏で二人がキスをしているのを

見たやつがいるんだそうだ


なんだろ、どこでこんなに差がついたのかな

同じ年月を生きてきて 松野はすでに

テレビでしか見たことがないキスとやらをしていて

かたや俺様は 女子とまともにしゃべったことすらなく

俺の近くに来る女子は皆 腕組みをする始末だ(親友のカズヒロまで、こないだ俺の前で腕組みをしやがったので

その腕を手刀でたたきおとしたところ

「俺が腕組みするのは、おまえの前でだけだよ!」とかいいやがった、ファック!)


そんな俺様でもきっと 大学に行けば

自然と彼女とかできるんじゃないかな、と、すげー思ってる


その根拠は、だめんずウォーカーだ


あの漫画を読んだときの衝撃は、すごいものだった!


世の中には、だめな男しか愛せない女がいるだなんて・・・

そんな、おいどんのために生まれてきたようなオナゴが

本当におわはるとですかっ!!先生っ!!

買い占めたい!パーを全部買い占めたいっ!!



実際、だめんずウォーカーには勇気の鈴がリリンリンなエピソードが満載だ!

こっ、こんなウンコな男でも 女の子とつきあえたうえに

つきあうってことは、エッチして、キスももちろんして、

そのうえ

金をみつがせられるってのかぁ!!


ハゲでデブな男が こんな綺麗な女の人に愛されているなんて・・・

俺は生まれてはじめて、この世界を素敵だな、と思った

(五年後、タクマが生まれて初めての合コンを

なぜかお笑い芸人の卵(全員オンナ)達とやることになり

そのなかの一人がのちにだめんずうぉーかーに出演した際に

まごうことなきブスであった彼女が、漫画のなかではすげー美人として描かれている様を見て

作者がいかに女の子ばかりをかわいく書き

男はありのままに書いているかを知ることになるのだが

それはまた別のお話)


かしこい俺様はとっくに知っている

俺の人生は そんなにたいしたものにはならないだろう、と

少なくとも、仕事をバリバリやって活躍するってのは、ない

俺が知っている物語は、30年間働いた会社が

突然の成果主義でリストラ、自殺とか

働きすぎて過労死とか、そんなんばっかだからだ

俺は 仕事をしたくないと17歳にして思っているし

これからも一生思い続けるであろう確信がある!


だめんずうぉーかーにでてくる男は だいたい仕事をしない

仕事をしない=だめんずへの近道


つまり、俺様はだめんずにもっとも近い男 間違いなしなのだ!

今も、そしてこれからもっ!

俺はなんとか仕事をしないで生きていける方法を探し続けるだろうからっ!

夢をあきらめない力、それを才能と呼ぶのだからっ!



将来の俺は その日、初めて彼女の家に遊びに行った

すると 彼女の家の本棚に

だめんずうぉーかーが全巻もれなくそろっているのを目撃する

彼女は微笑みながら

「私、漫画ってあんまり読まないんだけど、これだけは、大好きなんだよねぇ」

という

そのころの俺は、一応は就職していて、いまだに部屋は片付けられないものの

それなりに 人並みにやっていこうと努力していたところだった

しかし、彼女は俺を


「キターーッ!この人、間違いなくだめんずだわっ!」

という目で選んでいたんだ・・・と将来の俺は推測する


「私の彼氏、マジだめんずでさぁ

まだ打ち明けないけど、きっと借金とかすごいあると思うのよね~

それを思うと、なんだか私、わくわくしてきちゃってぇ」


とガストで友達4人に話す彼女の笑顔が見えて、ヘコむ将来の俺


将来の俺は、未来の誰かの本棚の前で立ち尽くすことだろう

自分と同じ漫画を 彼女も好きだった、ということに

まったく別の意味を見出して・・・


彼女はそんな俺の気配にはまったく気づかず

「コーヒーがいい?それともお茶?紅茶もあるけど」

などと悠長なことを言ってくる

将来の俺は「今の俺の気分にぴったりな 激ニガ~の無糖ブラックコーヒーをたのむぜ!!だんなぁ!」と思いながら

彼女の質問に「コーヒー」と精一杯の強がりで答えるだろう

「コーヒー」という言葉を口にするだけでへとへとになりそうなほど

将来の俺は心の旅で忙しい


そして、将来の俺は考える

ここで彼女に

「・・・俺のこと、だめんずだと思ってるの?」

とたずねるかどうか、を・・・


しかし、そんなことをたずねたところで、

もちろん彼女は


「そんなこと、全然思ってないよぉ。

タクマくんはちゃんとした素敵な人じゃない」

と答えるだろうことはわかりきっている、予定調和みたいな問答だ


しかし、俺はその言葉を鵜呑みにはできない

だったら質問なんか最初からしないほうがいいんじゃ・・・


そこで突然ピンときて 将来の俺は

まったく別の発想を持つ


はっ!もしかして

彼女の前の彼氏は、だめんずだったんじゃないか?



その考えは恐ろしい破壊力で将来の俺の頭を殴りつける


こっ、この女は、

俺の前にだめ男にみつぎまくって

そのうえで 捨てられた女なんだ!

その男のかわりとして 

俺を選んだだけなんだ!



彼女はそんな俺の気持ちにはまったく気づくことなく、なんか、いろいろしてる

よくわかんないけど、台所とかでいろいろしていて、まったく気づいていない

しかし、将来の俺は その考えに立ち尽くす


ちょうど今、出会ってもいない女の子の部屋の本棚に

だめんずうぉーかーがあったら・・・という考えに

いたく傷ついている今の俺と同じように、だ


将来の俺はいろんなことを考え始める


もしかして・・・この女は

俺に殴ってほしい、とか思ってるんじゃなかろうか?



俺のだめさ具合じゃ、前の彼氏には遠くおよばなくて

やっぱ この人じゃあダメねぇ・・・と

物足りなさを感じているんじゃ・・


「もしかして・・・俺のだめさ具合が

ちょっと物足りないの?」



とたずねたら、彼女は


「ううん、タクマくんは全然ダメなんかじゃない!

私、前の彼氏にずいぶんひどい目にあってきたから

今度はちゃんとした人を選ぼうと思ってて

それでタクマくんに選んだんだよ、実はね、前の彼氏との間に赤ちゃんが・・・」


そこから始まる前の彼氏のひどいこと話をききながら

俺は彼女を心のそこからかわいそうだ、と思う


しかし、目の前の棚にはだめんずうぉーかーがぎっしりと並んでいて

それらが

「その女は、そういいながらも

そういうのが好きなんだよ」


と俺に語りかけてくる


俺は彼女の話に完全には同情できなくなってきて

なんか、コーヒーのおかわりをいれてくれている彼女の後ろにまわって

ちょっと軽めにおしりとか叩いてみたりして

彼女に「?」て目で見られる

俺は恥ずかしくなって、なんか、タバコとか吸い出しちゃうんだろう


俺は、将来の俺について考えるだけで

すごく深くきずついた・・・

せっかく彼女ができたのにな、と

できてもいない彼女について、深く落ち込みながら

とぼとぼと堤防を一人、歩いて帰る俺様だった


帰りに、ハンターハンター立ち読みして帰ろう、と思った

theme : ひとりごと
genre : 日記

タクマinパソコン授業

マジこの程度の授業に、なんでこのタクマ様が参加しなくちゃいけないのかと

小一時間ほど問いつめたい!


「じゃあ、Ctrlと書かれたボタンを押したまま、いいか、押したまま、だぞ

そのままの状態でCというボタンを押して見ろ

そうだ、いいか、皆できたか?」


そんなもん皆できるに決まってんだろ!

つーか、コピーペーストくらい普通に生まれたときからできてろっつーの!

マジ、こんなん初歩中の初歩だろ

ったく、なんでこんなバカみてぇな授業に俺様が参加しなくちゃなんねーんだ、くそっ

このPC使って2ちゃんで遊んでいてー


俺の隣のブスが「あぁん、できなぁい」とかほざいてる

冗談は顔だけにしとけ


「皆できてるかー?おい、工藤、どうだ?」


はいはい、やりますよ~、と

コントロールキーを押しながら、Cですよね先生様さま~と

我々のようなパソコンについてなんにもわからないようなクソガキに

ぜひともいろいろ教えてやってくださいね♪

コピペのやり方とかwww


「おいおい、工藤、Ctrlキーはそんなに全力で押さえつけなくてもいいんだぞ?

おまえの小指、プルプルいってるじゃないか」


「あぁ、ほんとだ!キモタクのやつ、小指にすっげー力いれて

コントロールキー押さえつけてるっ!」


「なんだって!まさか、須藤は

コントロールキーのことが、大嫌いなんじゃ!?」


「いやいや、違うって!これは、日常生活に組み込まれた

筋トレの一部なんだって!

普段鍛えにくい小指の筋肉をコントロールキーを全力で押さえつけることで

効率的に鍛え、最終的にはタクマは

小指一本で熊を殺す気なんだ!」


「はは、マジありえねーくらいの力をこめてんじゃん、タクマ

おい、皆来て見ろよ、タクマの小指が暗殺拳で熊ごろしなんだぜ!」


「おいおい、待て待て、今は授業中だぞ」


「それどころじゃないんですよ、先生!

タクマの暗殺拳がついに熊ごろしなんですよ!

授業と熊の命、どっちが大事だと思っているんですかっ!」


「そうですよ、先生!ここで悪い手本を示しておかないと

2ー3の生徒皆がタクマ化し

情報処理室のパソコン全部が

一つ残らず全力でおさえつけられて

結果、コントロールキーがへこんだまま戻らなくなり

先生は校長先生に大目玉

タクマは皆を悪の道に導いた元凶として

パソコン全部弁償ですよ、先生」


「そうだそうだ、タクマが弁償だ」

「弁償だ」

「弁償だ!コントロールキーを思いやらなかった償いをするがいい!」

「今すぐ払え!壊れる前にはらっとけ!」


弁償、べーんしょう!


あ、それ、べーんしょう、べーんしょう♪


クラス中からの大合唱に、思わず俺は「ごめんなさい、もうしません」と言ってしまう。

くそっ、なにも悪いことしてないのに

クラスのやつらはそれに大爆笑だった・・・


くそ、本当の俺を知らないくせにっ!

スレッドたててやる!今夜スレッドたてまくってやるぜ!

ブログにも書いてやるんだ!

本当の俺のおそろしさを思い知らせてやるんだ

本当の俺は、奥深い人間なんだからなっ!

おまえらみたいな低脳には、Mr.Childrenの良さはわからんのだろう

本当の俺は、ここにいる俺じゃないんだ


「あれ?ヒロシくんもすげー勢いでコントロールキー押してるじゃん!」

「なんだってぇ!さっそくタクマ菌の被害者が現れたってのかっ!

あのイケメンヒロシくんがそんなことするはずがないじゃないかっ!」

「いや、でも確かにやってるんだもん

いっ、いったいどうしたんだい、ヒロシくん」


「いや、ほら、僕ギターをやってるからさ

ギターの弦って、特に小指とか薬指で抑える場合ってさ

かなりしっかり押さえないと、音がビビってダメなんだよね

つい、そのいつもの癖でしっかり押さえちゃってさ、はは」


「あ、俺もギターやってるからわかる!

確かに、そのへんってきっちり押さえないとダメなんだよね」

「あぁ、なんか俺、ギターやってないけど

わかる気がする!

さすがヒロシくん、ちょーかっこいいな!

タクマのバカとは大違いだぜ!」

「俺のにいちゃん、ドラムやってるから、なんか、おれ、わかるよ、そういうの!」

「かっこいいな、ヒロシくん。

よし、おれも今日から、コントロールキーがビビらないように、しっかり押さえるわ」

「俺も。コントロールキー、ギター押さえしよう」

「きゃー、じゃあ私も、コントロールキー、ロックンロールに押さえちゃうね♪」


「ありがとう皆、今度ミスチルのコピーバンド組むことになったから

ぜひ見に来てくれよな!」


ヒロシのそのさわやかな声に、あいつもミスチルが好きだったのか、と愕然とするタクマ

しかも・・・あいつはミスチルのギターが弾けるんだ


「おぉ、ミスチルいいじゃん、おれもミスチル好きだよ」

「きゃー、私もミスチル好きぃ。ロックンロールにミスチルも押さえとかなきゃね♪」


しかも、皆、ミスチルの良さがわかっているようだった・・


その日、タクマのブログにはかつてないほどの長文の日記が更新された

theme : ~( ̄▽ ̄~)(~ ̄▽ ̄)~
genre : 日記

チブvsカズヒロ

数々の強敵をうちやぶり、ついに恥部の谷までたどりついたチブだったが、チブの谷の底で待ち受けていたのは、作者カズヒロだった


よくぞここまで来たでやんす!まずはほめてやるでやんす!

でももうここがおまえの墓場決定でやんすよ!


カズヒロはすでにすっぱだかだった

だが、ヤツの身体からあふれるオーラは

恥部だしっぱなしのリュウとは

なにかが違う


もしかして

カズヒロにとって

股間は

恥部じゃないっ!?


くくくっ、気付いたようだな

いかにもっ、おいらが

顔面恥部のカズヒロでやんすっ!

おおっとぉ、この顔のマスクははずさないでくれでやんすよ

恥ずかしいから、なっ


なっ、しかもちゃんとはじらってやがるっ!

こいつの顔面恥部、本物だっ!


おそれいったでやんすかっ

恥部スクール時代、死ぬ気で身に付けたこの顔面恥部の威力

とくと味わうがいいでやんすっ!


そう叫ぶとカズヒロは、筋肉マンさながらに

顔のマスクをはがしにかかった


我らが主人公チブがまけじとズボンをおろすのと

カズヒロのマスクがはがれおちるのが

ほぼ同時


ぽろん☆

vs

ぺろん☆


ドォオオグワァシャアアアアアアア!!

ものすごい恥部エネルギー同士の激突!!



地面がえぐれ、周りの木々が吹き飛ぶ!


「ぐおおぉおおおおっ!!」と叫びながら股間をむきだすチブに

「でぇやんすぅうううう!!」とマスクをはがした顔をはじらうカズヒロ


ものすごい光の衝突のあと

立っていたのは

チブだった



ぐっ、ぐふっ、ど、どうしてでやんすかっ

あっ、あんなに恥部修行をつんだのにっ

どうしておいらが負けなくちゃいけないんでやんすかっ!


涙を浮かべるカズヒロに、チブが優しい顔で近付いていく


しかたがないんだよ、カズヒロ

おまえの顔面恥部は確かにすごかった

しかし、俺はおまえとは違うんだよ

俺は生まれたときから、恥部使いだったんだ

だから、おまえのように恥部スクールに通って恥部使いになったやつとは

キャリアが違うんだ



うっ、生まれながらの恥部使いっだとっ!

チブ、もしかしておまえは

伝説の恥部民族

「ネイチブ」のマツエイなんでやんすかっ!?


いかにも、俺はネイチブのマツエイ、チブ・カナイ・デベロッパー三世だ

だから、俺は負けるわけにはいかないんだよ

伝説の民族、ネイチブの名にかけて、な



そうだったんでやんすか・・・伝説のネイチブと

戦えただけ、光栄だったでやんすよ

絶滅の前に、ネイチブに手合わせしてもらえるなんて

おいらは幸せものでやんす


絶滅っ!?いったいどういう意味だ?

なぜネイチブが絶滅するんだ?

ネイチブは世界最強の民族なんだぞっ!

ネイチブが絶滅なんてするはずがないだろ!



なんだ、知らないんでやんすかっ?ネイチブのくせに


知らないとはなんだ?

ネイチブに今、なにが起こってるんだっ!


やれやれ、どうやらホントに知らないみたいでやんすね

ネイチブは今、まっぷたつにわかれて

戦争を起こしかけてるんでやんすよ


世界はこのままではダメだ、と叫び

一度世界を壊して、りせっとのあとにたてなおそうとするネイチブグループ「ネガチブ」が

ネイチブの恥部力をいかして革命を起こそうとしているんでやんすよ!

その動きを、世界を肯定的にとらえようとするネイチブ達のグループ「ポジチブ」が

防ごうとしているんでやんすよ


その時、恥部の谷の上空に一筋の影がさした


そのとおりだ、チブ!

我々と共に戦おうではないかっ!


突如あらわれたこの謎の男の正体とはっ!?次回、チブの大冒険が急展開っ!もう誰もこの物語から目がはなせないっ!

more...

theme : とりあえず書いとこ ~ф(゜゜)
genre : 日記

チブの大冒険

高校生とは、おおむね突然ギターを買い(マガジンの裏の通販広告がいかに効果的であるかを、我々は自分の息子が購入したギター初心者四点セットによって思いしらされることになる)

ロッケンローラーを目指す生き物だが

ロックにはなれなかった高校生の残り半分は

漫画家を目指しGペンを買うためにデサキデポへ走る


我らが主人公カズヒロもまた

ロックンロールドリームよりは

ジャパニメーションの夢を見るタイプだった


では本日は、そんなカズヒロ先生の作品をのぞいてみることとしよう


「チブの大冒険 第一話」


物語は第一話のクライマックス

チブが闇の研究者ドクターハッシーによって

壁際にまで追い詰められ両手両足の自由を奪われたところからはじまる


はっはっはー、とうとう追い詰めたぞ、チブ!

その状態では手も足もでまい!

今、このハッシー様がとどめをさしてやるぜ!


闇のハッシーがチブにとどめをさそうと

右手をとりはずし、バズーカにした!

あの、オリハルコンをも吹っ飛ばすというハッシーバズーカだ!



絶対絶命のピンチ!

われらがチブも、とうとうここで終わりなのかっ!?


ぽろん☆


怒ったチブはこのピンチにとうとう

自らの恥部をさらけだしたっ!


なっ、なにぃ!

この状態で

恥部をだすなんてっ!

やっ、やられた~!ぐはっ!!


極限のピンチを恥部をさらけだすことで

無事のりきったチブ

しかし、次なる敵がもうすぐそこまでせまっていることに

この時、チブは気付いていなかった


第二話に続く


「チブの大冒険 第二話」


今の戦い見せてもらったぜ!

どうやらおまえも恥部使いのようだな

だが、あんなぎりぎりになってからしか恥部をだせないおまえとは

このリュウ様はレベルがちがうぜ、くらえっ!



ぽろりん☆



なっ、なにぃっ!?

最初から恥部をだしてきてるなんてっ

こっ、こいつ、もしかしてっ!


ふふふ、気付いたようだな、いかにも

私がオールウェイズ恥部のリュウ様だ

ちょうど今日が誕生日なんだぜ、おめでとう俺☆

きさまらが恥部を少しの間しかさらけだすことができないのは

つまり、まだまだ恥部を恥ずかしがっているということっ!

その欠点を克服したのがまさに私っ!

このリュウ様は恥部を人前にさらすことに

なんの抵抗もないっ!

つまり無敵なのだっ!

最初から最後まで恥部をだしっぱなしの私に

カールルイスでフルマラソンな私にっ

果たして勝てるかなっ?


そんなセリフとともに飛びかかってきたリュウに

チブも恥部で応戦したっ!



ぽろりん☆



ぐっ、ぐはぁっ!!

なんて破壊力なんだぁ!

こっ、このリュウ様恥部がふっとばされるなんて!

やっ、やられた~


しっ、しかし、どうして!

なぜおまえの恥部はそんな破壊力がだせるのだっ!?


チブはキリリとした顔で、恥部をしまいながら言った


オールウェイズ恥部なんて言って

恥部に対する恥じらいをなくしたようだな、リュウ

恥部をだして恥ずかしいと思わないだと?

それがおまえの敗因だ、リュウ!

恥じらいあってこそ

恥部はその力を発揮できる部位!

恥じらいをなくした時点で

それはもう恥部ではない

部だ!

恥じらいをなくした時点で

きさまの負けは決まっていたんだよ、リュウ



そっ、そうだったのか・・・

だが、死ぬ前にそれに気付けて良かったよ

これでやっと、本物の恥部使いとして

死ねるってもんだ・・

なぁ、チブ、最後にひとつだけ、

私の願いをきいてくれないか?


あぁ、いいぜ、なんでも言ってみろよ、リュウ


私の恥部に、パンツをはかせてやってくれないか?

このままじゃあ、ちょっと・・

恥ずかしいから、さ


ガクッ


りゅ、リュウーー!!



自分で殺しておきながら、泣き叫ぶチブ

しかし、哀しい別れを越え、チブの戦いはまだまだ続く・・




カズヒロ先生の作品が読めるのは、ハラキリロマンだけっ♪

theme : 高校生日記
genre : 日記

ブログ内検索
RSSフィード
リンク